政府の動き

岸田首相、G7イタリアサミットに出席

岸田総理大臣は、現地時間の13日から15日までイタリアで開かれたG7サミット(主要7か国首脳会議)に出席しました。最終日に採択された首脳宣言(コミュニケ)の要旨や、サミットの各セッションの概要を簡単にまとめました。

首脳宣言

G7イタリアサミットでは、世界が直面する喫緊の課題に対して、加盟国が協力して取り組む姿勢を示しました。ウクライナ支援、中東情勢、インド太平洋、アフリカ諸国との連携強化、持続可能な開発目標の達成、食糧安全保障、ジェンダー平等の推進など、幅広いテーマについて具体的な行動計画が示されました。

ロシアの凍結資産を活用した約500億ドル(日本円で約7兆8000億円)のウクライナ支援、世界銀行の融資能力拡大、女性のエンパワーメントに向けた投資などの経済的措置です。また、気候変動対策や生物多様性保全、AIの利活用に関する国際協力の強化も重要な議題となりました。

移民問題への対応や、公正な国際経済システムの構築にも言及があり、G7諸国が世界の安定と繁栄に向けて主導的役割を果たす決意を示しています。さらに、アルジェリアやブラジル、インドなど招待国の首脳も参加し、グローバルな課題に対する包括的なアプローチが強調されました。

・ウクライナ支援
ロシアの凍結資産を活用し、約500億ドル(日本円で約7兆8000億円)の支援を決定。ウクライナの自由のための戦いと再建を長期的に支援する姿勢を表明。ロシアの軍事産業複合体を弱体化させるための取り組みを強化。
 
・ガザ停戦
即時停戦、全人質解放、解決に向けた道筋を含む包括的な合意案を支持。人道支援の大幅な増加を呼びかけ。
 
・アフリカ支援
アフリカ諸国との戦略的パートナーシップを強化。持続可能なインフラ投資を促進し、「アフリカの成長のためのエネルギーイニシアチブ」を立ち上げ。
 
・持続可能な開発
国際開発金融機関の効果的な運営を目指し、世界銀行の融資能力を10年間で700億ドル増加。債務負担軽減のための国際的な行動を要請。
 
・食糧安全保障
「アプーリア食料システムイニシアチブ」を立ち上げ、気候変動に対する強靭性を高める取り組みを強化。
 
・ジェンダー平等
国際金融機関と協力し、3年間で200億ドル以上を女性活躍に向けて投資することを約束。
 
・環境保護
気候変動、汚染、生物多様性損失の3つの危機に対処。1.5℃目標に沿った野心的な国別貢献を提出し、森林・海洋保護、プラスチック汚染対策を推進。
 
・移民問題
移民の根本原因対策、国境管理強化、安全で正規の移住経路の確保に注力。移民密輸対策のためのG7連合を立ち上げ。
 
・AI対応
AIの利益活用とリスク管理のための協力を深化。労働分野でのAI使用に関する行動計画を策定し、先進的AIシステム開発の国際行動規範を支援。
 
・経済成長
包摂的な経済成長、金融安定性維持、雇用促進、デジタル・クリーンエネルギー移行への投資を推進。公正な国際課税システムの実現に向けて取り組む。

各セッションの概要

セッション1「アフリカ、気候変動、開発」
法の支配に基づく国際秩序の堅持とグローバルサウスへの関与強化の重要性を再確認。アフリカ支援ではPGIIの推進やTICAD9を通じた連携強化を表明。気候変動対策でG7の主導と主要排出国の削減を強調。開発面で人間の尊厳と安全保障を重視し、SDGs達成への取り組み継続を強調。ジェンダー平等とWPSの重要性も指摘。
 
セッション2「中東情勢」
イスラエル・パレスチナ情勢で停戦と早期沈静化の重要性を強調。バイデン大統領のイニシアティブを支持し、即時停戦と人質解放を要求。パレスチナ支援では自治政府改革やガザ復興、二国家解決への関与を表明。紅海情勢の重要性を指摘し、事態悪化防止の取り組みを説明。G7首脳は中東情勢への緊密な連携を確認。
 
セッション3「ウクライナ情勢」
ウクライナ国民への敬意を表し、G7の結束と支援継続を表明。日本の財政支援や対無人航空機検知システム供与、地雷対策、復興支援を紹介。北朝鮮からの武器調達に対する協調制裁を評価し、新たな制裁パッケージの検討を説明。G7首脳はウクライナ支援の継続と特別融資の立ち上げで一致。
 

 
セッション4「移住」
移住問題の複雑性と国際的対応の必要性を指摘。日本の「人」に注目した取り組みや人間の安全保障基金を通じた支援を説明。イタリア提案の3つの柱に関する日本の取り組みを紹介。アフリカ支援、国際組織犯罪対策、難民支援などの具体策を説明。G7首脳は移住問題の複合的要素への対応の重要性を共有。
 
セッション5「インド太平洋、経済安全保障」
インド太平洋と経済安全保障の戦略的重要性を強調。インド太平洋地域と欧州の安全保障の不可分性を指摘し、G7連携強化を呼びかけ。G7首脳は中国や北朝鮮問題での連携を確認。経済安全保障では、過剰生産対策、経済的威圧への対応、サプライチェーン強靭化、重要技術保全などでの協力を確認。
 
セッション6「AI、エネルギー/アフリカ、地中海」
このセッションではAIの可能性とリスク、ガバナンスの重要性を指摘。日本のAI倫理への取り組みと国際協力を紹介。エネルギー安全保障と脱炭素化の両立、重要鉱物確保の国際協力を強調。アフリカ支援でTICAD9開催や開発資金ギャップ、食料安全保障、保健分野での貢献を表明。途上国の課題解決に向けた協力強化の必要性が確認された。
※招待国に加え、ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇がローマ教皇として初参加しAIと倫理との関係についてスピーチを行いました。
 

議長国のメローニ首相など各国首脳と会談

岸田総理大臣はG7議長国のイタリアのメローニ首相、来年の議長国であるカナダのトルドー首相、ウクライナのゼレンスキー大統領、インドのモディ首相などと相次いで会談や懇談、立ち話などを行いました。

ウクライナの平和に関するサミット

岸田総理大臣はG7サミット終了後スイスに移動し、スイス政府が主催するウクライナの平和に関するサミットに出席しました。G7でウクライナと新たな2国間の協力文書を交わした岸田総理大臣は全体会合で、ウクライナの平和は国際法に基づく「公正かつ永続的な平和」であり、力による現状変更を許さないと強調しました。また、原子力安全と人道問題についても積極的に貢献し、来年、日本で地雷除去国際会議を主催することを表明しました。

関連リンク

岸田総理大臣のG7プーリア・サミット及びウクライナの平和に関するサミット出席 – 外務省
・G7プーリア・サミット、1日目2日目 – 首相官邸
ウクライナの平和に関するサミット出席 – 首相官邸

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